【Swift4】UIScrollViewで横スクロールのページングを3分で実装する方法
UIScrollViewで横スクロール型のページングを実装する方法です。
Storyboardを使用してサクッと作成していきます。
手順
1.UIScrollViewとUIPageControlの配置
2.UIScrollViewの中身を配置
3.UIScrollViewのコンテンツサイズを指定
4.UIScrollViewのデリゲートを設定しUIPageControlと連携させる
1.UIScrollViewとUIPageControlの配置
まずプロジェクトを作成したら Main.storyboard に UIScrollView と UIPageControl を配置します。
UIScrollViewは初期ではページング設定になっていないのでページングできるようにの設定を変更します。
Paging Enabled → チェックをいれる
UIPageControlの点々は初期で白色なのでわかりやすいように現在のページを黒、その他をグレーに設定しておきましょう。
その他の色 → Tint Color
現在の色 → Current Page
2.UIScrollViewの中身を配置
UIScrollViewとUIPageControlの配置ができたら、UIScrollViewの中身となるLabelを配置してきます。
今回はLabelを3つ用意し、全てUIScrollViewの中に配置ました。
また、スクロール時にわかりやすいよう、数字と背景の色を変えています。
ここで重要なのがUIScrollViewのサイズと3つのLabelのサイズです。
ScrollView → x = 0, y = 0, width = 375, height = 300
Label 1 → x = 0, y = 0, width = 375, height = 300
Label 2 → x = 375, y = 0, width = 375, height = 300
Label 3 → x = 750, y = 0, width = 375, height = 300
3つのLabelのx座標を ScrollViewのwidth * n となるように設定します。
3.UIScrollViewのコンテンツサイズを指定
UIScrollViewの中身を配置したら、UIScrollViewのコンテンツサイズを指定します。
UIScrollViewをReferencing OutletsでViewControllerに紐付け「scrollView」として使用できるようにします。
override func viewDidLoad() {
super.viewDidLoad()
// Do any additional setup after loading the view, typically from a nib.
// スクロールビューのコンテンツサイズを指定
scrollView.contentSize = CGSize(width: scrollView.frame.size.width * 3,
height: scrollView.frame.size.height)
}
次に、scrollView.contentSizeでコンテンツサイズを指定するプログラムを記述します。
ここで補足です、UIScrollViewには2つの領域が存在します。
UIScrollViewの表示領域 = scrollView.frame
UIScrollViewの内容領域 = scrollView.contentSize
表示領域は内容領域が見える範囲です。
内容領域はスクロールして見える領域です。
内容領域が大きければ大きいほど、たくさんスクロールできるということになります。
今回はこの 内容領域にあたる横幅 を 表示領域の横幅*3 としています。
つまり、3ページ分の内容領域にしたということになります。
以上で3つめの手順は終わりです。
この状態で既に横スクロールのページングは完成しています!
試しにビルドしてみてください。
UIScrollViewのデリゲートを設定しUIPageControlと連携させる
UIScrollViewのコンテンツサイズを指定し、横スクロールできるようになったら、最後にUIPageControlと連携させて、現在何ページ目を表示しているかわかるようにしてあげましょう。
まず最初にUIScrollViewのdelegeteをViewControllerに設定します。
class ViewController: UIViewController, UIScrollViewDelegate {
// UIScrollViewDelegate を追加
}
プログラム側も変更します。
UIScrollViewDelegate を追加しましょう。
UIPageControlをReferencing OutletsでViewControllerに紐付け「pageControl」として使用できるようにします。
func scrollViewDidScroll(_ scrollView: UIScrollView) {
pageControl.currentPage = Int(scrollView.contentOffset.x / scrollView.frame.size.width)
}
最後にスクロールビューのデリゲートメソッドを用意し、その中でページコントロールの現在のページ番号を指定する計算式を記述して終わりです。
まとめ
class ViewController: UIViewController, UIScrollViewDelegate {
@IBOutlet weak var scrollView: UIScrollView!
@IBOutlet weak var pageControl: UIPageControl!
override func viewDidLoad() {
super.viewDidLoad()
// Do any additional setup after loading the view, typically from a nib.
scrollView.contentSize = CGSize(width: scrollView.frame.size.width * 3,
height: scrollView.frame.size.height)
}
override func didReceiveMemoryWarning() {
super.didReceiveMemoryWarning()
// Dispose of any resources that can be recreated.
}
func scrollViewDidScroll(_ scrollView: UIScrollView) {
pageControl.currentPage = Int(scrollView.contentOffset.x / scrollView.frame.size.width)
}
}